モンゴル帝国

アマチュア無線家の旅

現在、世界中に何ヵ国あるかご存知ですか? なんと、196ヵ国もあります。共存していくにはいろいろな努力が必要なのは、無理からぬことです。ところで、13世紀に陸地の25%も支配していた世界最大級の帝国がありました。モンゴル帝国です。西は地中海、東は中国・朝鮮半島まで支配しました。そして、海の覇権を得るために、首都であるカラコルムから1,000キロ以上離れた大都に首都を移しました。それが現在の北京です。私たちも高校の歴史で「蒙古襲来」「元寇」を習いました。二度の蒙古襲来は、文永の役(1274年)と「弘安の役」(1281年)です。勢いにのったモンゴル帝国の襲来に立ち向かうのはさぞや大変だったでしょう。鎌倉幕府衰退の遠縁になったのもうなずけます。ユーラシア大陸を騎馬軍団が自由自在に駆け巡って、シルクロードの東西を行き来していました。それに使われたのがパイザ(牌子、牌符)です。東西に広がった帝国に、宿場のように何ヵ所も300~400頭の馬を常駐させており、パイザを提示して馬を借り出していくことが簡単にできました。パイザの色を変えることで、事態の緊急性をも伝達していました。歴史を知ることは、旅の楽しみを増します。750年前のモンゴル草原を騎馬軍団が機敏に移動していました。